子供の矯正で失敗しないための歯科医院選び|ブログ|患者さんに寄り添った歯列矯正、インプラント治療なら能代にあるよつじ歯科医院

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子供の矯正で失敗しないための歯科医院選び

子供の矯正をお考えの方は、
以下に書いてある、『子供の矯正で失敗しないための歯科医院選びの6つのポイント』を念頭に歯科医院を選んでください。
①子供の矯正の開始時期は12歳前後としている歯科医院
②治療期間、治療費を明確にしている
③セファロ撮影装置を持っている
④抜歯矯正ができる
⑤横顔の写真を撮る
⑥機能的装置を使わない

前書き

昨年の暮れごろから、またしても複数の親から自分の子供の受けている矯正治療に関してセカンドオピニオンを求められる機会がありました。いつもの通り、相談を持ち掛けた親の子供は同じ歯科医院に通院していました。

 その相談とは、小学校低~中学年の息子(娘)が件の歯科医院で歯列矯正をうけている。そこの先生に、「このままいくと出っ歯になりそうだが、今から矯正を開始すると出っ歯にならずに済む」と、言われたので、小学2年生で開始した。その治療は、マウスピース矯正で開始して上下の切歯がそれぞれ4本並べ終わり、現在リテーナーが入っている。
 そろそろ第二期の治療と称してブラケットとワイヤーの装置を装着すると言われた。これっておかしくありませんか?いつまで続くのですか?と訊かれました。(私は訊かれて困りました、向こうの歯科医に訊いてほしかったです。)

 つまり、小学校低学年から歯列矯正を始めて2,3年経過しているが、始めるにあたり治療期間の説明、と料金の説明がなかったので、いつまで続くのでしょうか?料金はどうなるのでしょうか?という質問でした。

 子供の口の中を見ると小学4年生の男の子の口の中にはベッグタイプリテーナーが入っていました。上下左右ともC,D,Eが揃っており、それらが永久歯へ生え換わる時にリテーナーはお口へ入らなくなります。

私は、母親へ『永久歯が生えそろう12歳ごろに開始するのが普通で、8、9歳から開始する歯列矯正は12歳ごろに開始してもその効果に差はありません』、と説明をしました。私だけが言っていると思われては困るので、矯正専門医の団体である矯正歯科医会が前歯の矯正は12歳前に開始しないように注意を喚起している事実をお伝えして、証拠としてその旨の新聞記事をお渡ししました。

患者の母親からはこれから、「どうしたらいいのですか?」と訊かれました。
 選択肢は3つあります。一つは
残念ですが、詐欺に引っかかってしまったと諦めて、治療をそこで終了し12歳頃に開始する。2つ目は通院中のところへ返金を求める。3つ目は、いわれる通りずるずると矯正を続ける。に、なります。

 問題の歯科医院から当院へ相談に来る患者さんの話を聞くと、以下のような確信めいた推測が下されます。どうやら、そこの先生は、ずるずると患者を長期の治療を続けさせて、患者が音を上げてやめてくれというか、自然消滅してどこかへ消えるのを期待している。

 以上のような詐欺的な歯科医師の犠牲者が当院へ結構相談に来ます。そこで、子供の矯正をお考えの親御さんは冒頭で述べた歯科医院選びを参考にして頂きたいです。

以下『子供矯正で失敗しないための歯科医院選びの6つのポイント』の解説です。

①子供の矯正の開始時期は12歳前後としている。

これは矯正治療の常識です。
例外的にⅠ期Ⅱ期と分けて矯正治療を行う場合があります。その場合、開始時期はⅠ期治療は混合歯列期で、2期治療は永久歯列が完成する12歳前後となります。
 治療期間はⅠ期では前歯だけを並べて、3か月以内に終わります。終了時には前歯の裏を針金で接着して保定とします。床タイプのリテーナー、マウスピース型のリテーナーは使いません。その後、Ⅱ期矯正として12歳前後に開始して2年以内で終わるのが標準です。
Ⅰ期治療を開始するのはあまりにも出っ歯が酷く前歯をどこかにぶつけて欠けてしまう危険性が高い場合、親からどうしても見てくれが悪すぎるからやってくれと懇願された場合です。

前書きで紹介した例では、混合歯列前期にマウスピースで並べその後リテーナーを使い永久歯が生えそろう頃ブラケットとワイヤーで並べるというやり方でズルズルと無駄に患者を引きずっています。小学校低学年の学童は時間が長く感じますから患者は本当に苦痛だと思います。

②治療期間、治療費を明確にしている。
 矯正を始める前に治療期間と治療費の説明を受けてください。

冒頭の患者さんの治療は説明がありませんでした。説明しない歯科医師は問題ありです。まともな歯科医師ならば説明します。説明がないところではやらない方が無難です。

③セファロ撮影装置を持っている。

横顔のレントゲンをセファログラムと言い、略してセファロと言っています。日本語で頭部X線規格側貌写真と呼びます。これがないと矯正はできません。横顔のレントゲン写真を基に頭蓋骨からの上顎骨、下顎骨の位置を距離、角度から分析します。歯の傾斜角度、基準線からの距離、角度で分析します。分析法は沢山あり各歯科医がなじみの分析法を用いています。歯列矯正をやる先生なら皆さん分析に必要で、これがないと危険な場合があります。
歯がどのくらい出たか、どのくらい引っ込んだかという治療結果だけでなく、治療途中で治療目標へ向けての確認が必要で、確認しながら治療を進めます。治療結果に関して疑問がる場合は患者さんは歯科医師に説明を求めてください。その場合歯科医はセファログラムを用いて角度、距離で説明します。

④抜歯矯正ができる

患者さんの中には歯科医師ならば皆歯列矯正ができると思われている患者さんがいますが、実際はそうではなく、できない先生のほうが圧倒的に多いのです。歯列矯正をやっている先生でも歯を抜かなければ治せない症例をやったことがない、できないといった先生も大勢います。
抜歯矯正をできない歯科医が直面する臨床上の問題は、非抜歯で矯正を行っていて、抜歯が必要になった場合です。患者さんの中には抜歯か非抜歯かのボーダーライン上に位置する方もいらっしゃいます。その場合、はじめは非抜歯で並べて、並べた後に抜歯するかどうか再審査が必要となります。その再審査にセファロが必要となります。更に患者さんに横顔を見て貰い、口元をもっと引っ込めるかどうか患者さんに意見を伺ったうえでの再審査になります。

⑤横顔の写真を撮る

口腔内の写真のみでなく、顔の写真が必要です。顔の正面、横、斜め45度の写真です。私もかなり頻繁に写真を撮ります。患者が来院した場合ほとんど写真を撮っています。
横顔の写真は大変重要で、横顔が美しくならない矯正は矯正ではありません。
 前書きで触れた、問題の多い歯科医院は、患者に資料として正面の写真のみを渡して、横顔の写真を渡しません。横顔の写真を渡したら、口元がチンパンジーの様になっているのがばれるので、自ら危険を冒しはしないのです。口元がチンパンジーになったらそれは矯正ではありません。インチキ、ペテンです。

子供の矯正で失敗しないための歯科医院選び

⑥機能的装置を使わない。

バイオネーター、ビムラーの装置に代表される機能的装置は成長期の子供に使うものです。下顎の成長が劣る子供に下顎の前方成長を促がす装置です。しかし、この装置には問題があります。
その効果がある症例と、ない症例とに分かれるのです。潜在的に下顎が前方成長の能力があって患者が指示通り使ってくれれば前方成長させることができますが、下顎の前方成長能力がない子供に使用してもどれほど前に出せるかはなはだ疑問です。下顎の成長能力があるかどうかは、装置を使わないと判りません。しかも、患者が使用をさぼる場合も多々ありますので、そんな治療結果が疑わしい装置を使用する歯科医は患者さんにどのように説明するのでしょうか?治療効果が疑わしい装置をお金を出して使用する患者さんがいるとは思えません。
日本矯正歯科学会の上顎前突の治療ガイドラインにも効果がある症例とない症例があると書いてあります。

まとめ
子供の矯正で失敗しないための歯科医院選びの重要ポイントは以下の6点を押さえてください。
①子供の矯正の開始時期は12歳前後としている歯科医院
②治療期間、治療費を明確にしている
③セファロ撮影装置を持っている
④抜歯矯正ができる
⑤横顔の写真を撮る
⑥機能的装置を使わない


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