マウスピース矯正に注意その2
マウスピース矯正に注意その2
YouTubeには矯正専門医の方がこれから矯正をしようと考えている方へ向けてマウスピース矯正の特徴を説明し、「マウスピース矯正に注意してください。」と伝えている動画が沢山あります。矯正専門医が書いているブログにも同様なものが数多く見出します。自分がマウスピース矯正に適応症であるかどうかを知るには認定医以上の歯科医に意見を聞くべきである。との注意勧告がネット上ではたくさん出ています。
ですから、一般の方もマウスピース矯正に関し調べればそのような情報に触れる機会は沢山ある筈です。
ところが、それでもマウスピース矯正の適応症でない方でマウスピース矯正を選ぶ方がいます。この方たちは、専門家がダメだと言ってもそれを選ぶのです。そういう人たちなのです。
その人たちは専門家の注意を理解できないひとばかりではないようです。認知のバイアスと言うものが働いているからです。人間だれしもが、認知の偏り、思い込みに陥る危険があります。情報が膨大にあふれているネット上では、ネットユーザーへマウスピース矯正の華々しい広告が攻勢をかけてきます。それらの情報に埋もれてしまっているのが矯正の専門家の意見です。
ネット広告のプロフェッショナルが作るマウスピース矯正の華麗で華々しい洗練された広告にに魅了され、そこに認知のバイアスが作動します。
つい自分の都合の良い情報、こうあってほしいと思う情報を選ぶ傾向に陥ります。
現状ではマウスピース矯正の業者と歯科医が膨大な資金をつぎ込んだプロフェッショナル製作のネット広告と矯正の専門家との対立は、マウスピース矯正の優勢となっています。
ですから、マウスピース矯正に患者が流れるこの状況を変えることはできません。変える可能性があるのは、日本矯正歯科学会が資金を大量に投入しマウスピース矯正の広告を上回る魅力的な広告を出す場合です。ですが学会の構造上そのようなことはありえません。
また、ここで注意してほしいのは『マウスピース矯正に注意』と言っている矯正専門医の中にはマウスピース矯正に患者を奪われ経営が思わしくない方がいるということです。このことを患者に悟られたら良いことは何もありません。経営はマイナスに向かいます。
なんか偉そうなことを書いてしましましたが、若い先生方は注意が必要です。ブログやYoutubeに一生懸命投稿して、その結果投稿がマイナスに働いたら困りますよね?
このように書くと「お前の所はどうなんだ?」と、思う方もいるでしょうから、当院の場合をお話します。
当院もマウスピース矯正に患者を奪われています。
ですが、経営は上向きです。矯正の患者は増えています。そもそも、マウスピース矯正を選ぶ患者を最初から相手にしていません。マウススピース矯正に飛びつくような患者は論外です。
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