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文献を読む『Bennett・Mclaughlin矯正治療メカニクスの基本』

ハイトルクのブラケットが必要になり,MBTブラケットが代用にならないかと考えある本を読んだところIAFの方法が納得いくものなので私も臨床で使わせてもらいます。という話です。

ハイトルクのセラミックブラケットが必要になりました

SWAのブラケットはOPA-Kを使っていますが、どうしてもハイトルクのセラミックブラケットが必要になりました。著しい上顎前突と極度のdeepbiteで上顎前歯が内側を向いた症例を治療中です。それらに必要なのです。リケッツタイプ(上顎中切歯のトルク22度)はメタルだけが入手可能でした。営業マンと相談したら滅多に注文ないので在庫が無く、アメリカから取り寄せで納品まで2か月かかると言われました。その営業マンに更に話を伺うと皆さんハイトルクのブラケットはMBTで代用していると言ってました。確かに上顎中切歯はOPA-Kではトルク12度でMBTではトルク17度です.OPA-Kよりハイトルクではありますが、リケッツタイプはMBTより更に5°ハイトルクです。やはりリケッツタイプを使いたいです。
 セラミックのリケッツタイプ022"はアメリカから取り寄せです。国産の倍の値段です。高価ですしあまり使う症例は多くはないので、買おうかどうか悩んだ末、結局注文しました
MBTで済ませようか悩んだので、MBTの最新の本を取り寄せて読んでいるところです。翻訳本があってよかった。

文献を読む『Bennett・Mclaughlin矯正治療メカニクスの基本』

『Bennett・Mclaughlin矯正治療メカニクスの基本』を読んで

面白いのはRoth、OPA-KのSWAアプライアンスではワイヤーとスロットの遊びを補償するするためにスピーカーブ、逆スピーが必要になりますが、それらを無くす為にブラケットにオーバープリスクリプションしてあります。従来の装置ではアンダートルクになりがちであるからオーバーに設定してあるとも書いてありました。これだけでも大変有益な情報であります。

その他いくつか興味を引くことが書いてありました。特に興味を引いたのはアーチフォームです。面白いのはRothOPA-KSWAアプライアンスではワイヤーとスロットの遊びを補償するするためにスピーカーブ、逆スピーが必要になりますが、それらを無くす為にブラケットにオーバープリスクリプションしてあります。従来の装置ではアンダートルクになりがちであるからオーバーに設定してあるとも書いてありました。これだけでも大変有益な情報であります。

 

その他いくつか興味を引くことが書いてありました。特に興味を引いたのはアーチフォームに関してです。


IAFとワイヤーシークエンス


レベリングアライニングには016”,019”x025”HANT(heat activated Ni-Ti)ワイヤーを使い。アーチフォームは016”はテーパードタイプのみ019"x025"はテーパードタイプ、オーボイドタイプ、スクエアータイプの3種類用意しておくと書いてありました。016を使用したらアーチフォームに合わせ3種から選択し使用する。数か月後、下顎のデンタルアーチにシートワックスを咬合面から押し当てブラケットの咬合面側ウイングを印記させる。それをコピー機でコピーを取り、咬合面ウイングを連ねたアーチフォーム作図し下顎のIAF(individual arch form)とする。上顎のIAFは下顎のIAFから大臼歯部で左右各3㎜拡大したものとする。これをカルテに挟んでおいて,IAFに合わせてワイヤーを曲げる。

ワイヤーはIAFに合わせた014",016",018"020"ssstainless steal)ワイヤーを順次グレードを上げて使用する。020”の後に019”x025ssワイヤーをワーキングワイヤーとして空隙閉鎖に使用する。

 

以上が本に書いてあったワイヤーのアーチフォームとワイヤーシークエンスです。IAFと称して個人のアーチフォームを制作する理由は私が常日頃思っていたことと一致していました。


IAF作成の理由

つまり、個人の顎骨の形態は個人差がある。従ってアーチフォームはその顎骨の形態が反映されるべきである。具体的に言うと下顎骨の歯槽突起基底部の形態に類似した下顎の個別アイデアルアーチフォームを作成しそれを基に上顎のアイデアルアーチをを作成すべきである。という意見です。


私もずっとアーチフォームは個別に症例によって変えていくべきだと思っていました。ならばその為にはどうしたらよいか下顎の歯槽突起基底部に類似したアーチフォームをどのようにして決定するか、15年程前から私も考えました。Stage1終了の模型を咬合面を削ってそこらからアーチフォームを作ろうか?などと考えましたが思いつくものはどれも煩雑で、臨床には使えるものではありませんでした。ワイヤーシークエンス歯どうするか?いろいろ考え考えあぐねいて結局頓挫しました。ところがこの本では簡単にそれをやってのけています。そして良い結果を出しています。

使わせてもらいます。大変良い本です。


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