矯正症例158 AngleⅠ級叢生 大臼歯欠損症例 能代市 北秋田市 大館市
初診時63歳 抜歯部位:上顎左側4番、治療期間3年6か月、治療費総額:190万円(税込み)上顎左側6番、下顎左右6番のインプラントの料金も含んでいます。

これだけ歯並びの悪い患者さんにこのままインプラントをやっても、数年すると歯が動きインプラントの近心に隙間ができます。更に右下5番は大きく近心に倒れていながら歯冠を起こした補綴物を装着しています。そのため右下6番にインプラントを埋入するスペースがありそうに見えますが、実際は右下5番の根が大きく遠心に倒れていて、インプラント埋入のスペースが足りません。


動的治療終了時の口腔内写真をみると上下で正中線が合っていません。これは下顎が右に偏位しているので仕方のないことです。
以下は歯科業界関係者向けです。
この症例は矯正専門でやっている先生方には難しい症例です。このようなインプラント、矯正、補綴と複合的な処置が必要な症例は一般開業医が得意なところです。一般開業歯科医師の皆さん頑張りましょう。
時代は変化しています。矯正専門歯科医師が重宝がられる時代はとっくに終わっています。新規開業歯科医院は殆どが漏れずに矯正歯科とインプラントの診療科目を標榜しています。日矯認定医がマウスピース矯正に注意と警鐘を鳴らしても、マウスピース矯正の広告が圧倒的に多いのでその陰に隠れて一般人の目に触れにくいものになっています。その結果、矯正専門ではやっていけない歯科医院が存在します。この流れは収まりません。
そして現在は一部の変化に敏感な日矯認定医が一生懸命インプラントを勉強している時代です。20年前には認定の方には想像できない状況です。
私も変化についていけるように研究を続けます。
歯列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。
1最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
- 2歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 3装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 4治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 5歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。ブラックトライアングルの出現があり得ます。
- 6ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- 7ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 8治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 9治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 10様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 11歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 12矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 13装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 14装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 15装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 16あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 17治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 18矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。