矯正症例105 SkeletalclassⅢ、骨格性下顎前突、非抜歯、能代市、北秋田市、秋田市、
初診時12歳6か月、性別:女性、非抜歯症例、治療期間:3年4か月、来院回数:26回、治療費総額1,020,000(税込み)
この症例は、症例104と同様に12歳で矯正を開始したので、抜歯せずに済んだ症例です。
子供の矯正を検討している方は、この症例を治療開始時期の参考になります。この症例の様に12歳で開始しても遅くはありません。6,7歳で開始する歯科医院がありますがそれは早すぎます。
この症例の特徴は下顎大臼歯が上顎大臼歯と半咬頭ではなく2咬頭近心で咬合しています。右側犬歯の咬合関係は下顎犬歯が1咬頭近心に位置します。これだけでも骨格性下顎前突であると判ります。セファログラム分析でも当然骨格性下顎前突症と判明します。動的治療終了時の口腔内写真を見ても骨格性下顎前突症を矯正治療で治してあると判ります。その特徴は下顎切歯の内傾、上顎切歯のトルク多めの前傾状態。下顎犬歯のマイナスのアングュレーションで分かります。
歯列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。
1最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
- 2歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 3装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 4治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 5歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。ブラックトライアングルの出現があり得ます。
- 6ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- 7ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 8治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 9治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 10様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 11歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 12矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 13装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 14装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 15装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 16あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 17治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 18矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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