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よつじ歯科医院ニュースレターNo45,2017年8月号巻頭記事です

2017/08/11
未指定



世の中には成功哲学という分野があります。どうすれば人生で成功するか、仕事で成功するかの教えです。本屋のビジネス書のコーナーに行けばディールカーネギー、ナポレオンヒルの著書並びその関係書は不滅の超ロングセラーです。成功するためのセミナー,DVDの案内が自営業者ならずとも一般の勤め人の方にも盛んに送られてきているのではないでしょうか?FBを見ていても盛んに出ています。



ネットを調べても成功するための記事が沢山出ています。誰でも失敗はしたくないですよね。



そこで今回はy君というある男の話です。



 



私が新潟大学歯学部に在学中のことです。埼玉出身のy君が同級生にいました。彼は2年の受験浪人を経て新潟大学歯学部に入学しています。現役で受けた大学は不明ですが一浪の時岐阜大学医学部を受けています。受けて落ちました。受験日を間違えて落ちました。2日に続く受験日を間違えて一日遅れて試験会場に顔を出しました。



 



試験会場近くのホテルにチェックインしたときホテルのフロントの人が「あれ?」という顔をしたそうです。y君は試験会場へついて気づいたそうです。ホテルに戻り事情をホテルのフロントに説明し連泊の残り一泊をキャンセルしたそうです。事情を聴いて、ホテルの人が言うにはおかしいと思ったのだけど違ったら困るから黙っていたそうです。



 



教養課程が2年あります。y君は教養課程の2年を2年連続で国立大学の医学部を再受験しました。そして全て落ちました。ここまでの話はy君から直接聞いた話です。



 



大学は留年することなく6年で無事卒業しました。y君とは私と共通の友人がいます。その友人はy君と仲が良く彼も勤務医をしていましたが勤務先がy君ととても近く頻繁に合っていたそうです。その友人から聞いたところによるとその後y君は卒業後3年程地方の歯科医院で勤務医を務め、開業しました。



 



開業は首都圏のあるところです。居抜きの物件を買いました。その歯科医院は幹線道路沿いのビルの4階にあり5階に院長が住んでいるそうです。医院長はレセプトPCのソフト開発をしているそうです。そちらに専念したいので医院を売り出したそうです。この説明だけでも十分怪しいのですがy君居抜き物件を買いました。買ってすぐ撤退です。1年持ち答えられませんでした。



 



その後1年せず埼玉県の某所に開業しました。開業して1年しないうちに強盗に会いました。診療終了後中国人2人組が医院に押し入り、y君を椅子に縛り付け殴りました。とても怖く、即座に金庫の金を渡したそうです。これは新聞に出たしテレビニュースでも出たそうです。強盗が押し入ったのはお気の毒です。殺されなかったのが幸いでした。



その後彼は所在不明です。同窓会名簿には彼の実家の住所だけが書いてあります。



 



y君に限らず、私の経歴は失敗だらけです。更に私の場合はy君を遥かにしのぐ無駄の回り道だらけであることがNL(ニュースレター)を読んでくれている読者はご存知な筈です。そんな失敗だらけの私は彼の話が他人ごとではありません。自分の失敗の考察は恥ずかしさだけでなく苦しさを伴い客観視できない気がします。私は失敗続きの過去を思い起こすと具合が悪くなるのです。今でもたまにその当時の辛い思いが年に数回、夢に形を変えて出てきます。北大在学中の思い出が夢に形を変えて出てきます。



ある時はドイツ語の試験で全く回答できない夢をみます。またある時は雪が降り積もっている冬の北大構内です。建物から出て次の講義室へ移動するのに移動先のその講義室が分からない、動こうにも体が動かない。そんな悪夢です。



y君の話から自分を眺めさせてください。



 



現代のグリム童話のようなこの話は、私たちに何を教えているのでしょう?



物事は慎重に計画すべきと教えているのでしょうか?



戸締りは忘れるな、と防犯を呼び掛けているのでしょうか?



 



私には『金持ちは私のような一般人と違いやることが違う。豊富な資金で業展開が速い。』



と教えてくれます。



 



私の場合歯科医院を開業するのに時間がかかりました。銀行の融資がなかなか決まらなかったのです。y君はあっという間に開業です。しかも2件とも速い。



 



y君の話と自分の失敗から失敗哲学ならぬ失敗の法則はないか考えたのですが重大なことに気づきました。



実はY君はやたらと明るかったのです。いつも笑っていました。受験日間違えた話を人前で笑いながら話していました。きっと強盗に遭った話も笑いながら面白おかしく人に話していると思います。



明るさと粘り強さがあったので、1件目の閉院から1年せず2件目の開院へとつながったのです。(普通なら1件目閉院後はしばらくじっとしていると思います)



 



これは私の推測ですが、居抜きの物件での失敗を生かして開院した2件目ではきっと繁盛していたのです。だから強盗に狙われたのです。



バイタリティ―豊かな彼は強盗事件後も豊富な資金力を生かしきっと今は大成功しているのだと思います。忙しすぎて同窓会名簿には自分の所在を出していないのです。



私にはy君のような明るさは無いな、と自分と比較してしまいます。



 



ここまで書いて、ある新聞記事を思い出しました。著書の沢山ある有名なお坊さんが言っていたのですが無いもの、失くしたものに目を向けると不幸ですが有るものに目を向けると幸福が見えるというものです。



 



ならばy君はどうか?あるものに目を向けてみます。



強盗に押し入られても顔を殴られたぐらいで命が助かったのですからそれは大きな成功です。非常に幸運です。不運続きの男が不運の中にものすごい幸運をつかんだ物語になります。



 自分はどうか?



 y君のような資産も明るさもありませんが、確かに少しは成功や幸運が見えてきました。例えば娘は自分のような回り道をしないですんなりと自分の道を進んでいます。自分のようにならなかったのでそれはすごく幸せです。よつじ歯科医院では従業員が2人も育児休暇中で、人手不足です。募集してもなかなか応募がありません。人で不足で患者さんに、予約や待ち時間で少しご迷惑をおかけする時があります。そんな窮地にありながら、それでも患者さんが来て下さるのは本当に感謝です。ありがとうございます。



 



大学の同級生に資産家の息子がいてそいつを羨む男の物語が、感謝の気持ちに満ちた男の物語になります。



 



皆さんも有るものに目を向けてみては如何でしょうか?自分が今よりもっと幸福に思えるかもしれません。




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