NG矯正に注意 その1
暫くジルコニア,e-maxの話が続いたので、久々に矯正の話です。
他院で矯正治療しているある男性の患者さんが、装置が外れているので応急処置してほしいと当院へ来院しました。お口の中を見て、彼が受けている矯正の進め方が不思議なので少し尋ねてみました。
すると、彼は矯正を小学4年から始め現在高校2年生です。本人は気にしていないようなのですが、かなりの出っ歯でした。上下に非抜歯のままブラケット、チューブ、ワイヤーが入っています。下の前歯に対して上の前歯が15mmほど前へ出ています。抜歯はしないのか尋ねたところ、治療をしている歯科医は抜歯の話をしていないそうです。いつ頃終わるか目途も立っていないそうです。
高2の8月にこんな状態だと卒業まで終わるのか?と、私は心配になりました。
疑問点がいくつかあります。
何故小学4年から始めたのか?ものすごく重症な出っ歯なら早くからやることはありますが、高校2年の彼の顔を見ると重症だったとは思えないのです。
なぜ抜歯しないのか?
普通なら11、12歳あたりで抜歯して2年前後で終了しているはずです。
治療期間が長い。
長いのに良くならない。(同じ状態が1年近く続いたら怪しい)
子供に限らず大人でも、この2点があてはまるならNG矯正の疑いがあります。
この記事を読んで心配になった方は、矯正の実績がある医院に、セカンドオピニオンを求めることをお勧めします。
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