矯正症例85上下額前突、能代市、北秋田市、大館市、潟上市、秋田市|ブログ|患者さんに寄り添ったインプラント治療なら能代にあるよつじ歯科・インプラント矯正歯科クリニック

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矯正症例85上下額前突、能代市、北秋田市、大館市、潟上市、秋田市

初診時34歳2か月、診断名;上下顎前突、主訴:前場の隙間が気になる。抜歯部位:上下顎左右4番、8番、治療期間3年7か月、来院回数48回、TADSを併用したマルチブラケット法による歯列矯正,保定装置:ベッグタイプリテーナー(上下顎3~3舌側スプリント併用)治療費総額¥979,000(税込み)


矯正症例85上下額前突、能代市、北秋田市、大館市、潟上市、秋田市

横顔の変化が劇的です。

矯正症例85上下額前突、能代市、北秋田市、大館市、潟上市、秋田市
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34歳2か月での開始なので3年7か月で動的治療が終了したのは標準的な治療期間内の終了で収まりました。

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OPA-kで開始し途中で上顎前歯部をMBTタイプへ変更しました。それでもUItoLIが135°となりました。wireにbendを加え治療の終盤までUItoSNは97度~105°もあったのですが、最後の詰めの部分でUItoSNが90度以下となったのでした。UItoLIが130°で終了したのが残念です。上顎前歯に、あと5°トルクが付いてい欲しかったです。

 ですが、34歳で開始の男性の場合、口蓋骨の皮質骨はとても硬く、上顎前歯のトルクを加えるのが難しくなることも想定されます。ですからこの数値でも十分合格点に達しています。
 この症例からこれぐらいの上下顎前突にはRiketsタイプを使用した方が良いということが分かりました。
 以上から当院ではこの症例を含め今までの症例からフィードバックした結論として、
 TADSを使用し3~3を一塊で遠心移動させる場合は装置の選択は以下の通りとします。
叢生と軽度の上顎前突、上下顎前突にはMBTタイプ。
中程度~重度の上顎前突、上下顎前突にはRiketsタイプ。
(但しスロットは022")

Riketsタイプの022"slotのセラミックブラケットはあまり扱っているところが無く、アメリカから輸入したものを使っています。

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 矯正の勉強を始めたばかりの頃は診断ソフトの治療目標の数値と治療結果の数値に開きがある場合に大いに悩みました。私は診断四角法と言う診断法を使っています。この診断法では上顎前突の治療目標の決定においては下顎前歯の移動目標は下顎前歯の根尖を中心とした舌側方向の傾斜移動になっています。ところが下顎前歯も歯槽突起の変形(ボーンベンディング)が起こり歯体移動をしました。下顎の歯槽突起基底部の唇舌的骨幅があり歯槽突起内の歯体移動と組み合わさり下顎前歯が大幅な舌側移動(12mm)を起こしています。

この症例だけではなく他の上顎前突症例においても下顎前歯が傾斜移動だけで済まない場合が沢山あります。例えば過蓋咬合に於いては下顎前歯の圧下が必要になります。そうすると過蓋咬合では下顎前歯の傾斜移動を前提に診断するその診断法はなんか違う気がします。そのような訳で、私は診断四角法における治療目標の設定は参考程度にしています。

 他の症例からしても、またこの症例も含め、治療目標と実際は開きがあっても仕方がないこと捉えています。一般的に言われているUItoSNが130~135度にすることは外科矯正も前提にした数値であると捉えています。この症例のようなRetorognathicな症例では外科手術併用を提案する矯正専門医も多数存在します。しかし患者は手術は希望していません。
所謂顎無しの症例を普通の矯正治療のみで行うにはUItoSNが130~135度の設定は無理があります。140度を超えても仕方がないと思います。

この症例ももし上顎前歯にリケッツタイプのブラケットを使用しても、恐らく治療結果にそれほど差がないかもしれません。何せ、34歳男性ですから。

セファロ分析を見てみると、Mand.ptoSNが42.70°→43.76°と増えています。下顎下縁平面が時計回りに回転しているのが少し残念です。

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重ね合わせでよくわかります。

歯列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。

1最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。

  1. 2歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  2. 3装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  3. 4治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  4. 5歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。ブラックトライアングルの出現があり得ます。
  5. 6ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  6. 7ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  7. 8治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  8. 9治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  9. 10様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  10. 11歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  11. 12矯正装置を誤飲する可能性があります。
  12. 13装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  13. 14装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  14. 15装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  15. 16あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  16. 17治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  17. 18矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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