インプラント希望の患者さん。


インプラントを希望して来院された、ある方のパノラマX線写真です。左下7番の歯根が割れています。
驚いたことに定期的に通院していた歯科医院では1年以上もこの状態だったそうです。もっと早く抜歯すべきでした。
当院で抜歯したのですが、X線写真でお分かりの通り下顎管迄骨吸収が進んでおり、抜歯時の肉芽掻把により嘉歯槽神経を損傷する危険がありました。そこで抜歯窩底部に少し肉芽を残して抜歯窩掻把となりました。肉芽を残すことで骨の再生が妨げられますが、
骨の再生を期待し、3か月後にCT撮影をします。ct画像を元にインプラントの計画をします。骨の再生状況により対応を考えます。場合によってはインプラント難易度が大幅に上がる危険があります。
患者さんは定期的に通院していたそうです。定期的に通院していて何故このような状況になったのでしょうか?その理由を考えてみました。
私は重度歯周病の患者の抜歯時期に悩む時があります。抜歯するタイミングに悩む歯は動揺していても噛めるからです。患者の希望と残る骨の量、隣在歯への影響を秤にかけて抜歯を提案するタイミングに悩む時があります。前医も私と同じように悩んだかもしれません。悩んでいるうちに時間が経過して患者が来院しなくなったかもしれません。来院しなくなって時間が経過したかもしれませんし、患者が抜歯を拒否したのかもしれません。ですから当院に来院するまでの経緯が判らないので、抜歯のタイミングを逃した患者が来院した場合、前医を非難できませんし、するつもりもありません。
ですが、この症例の場合x線写真で分かる通り破折して時間が経過しています。もし私が前医だったら、破折している場合は破折線を見つけたら即座に迷わず抜歯を提案します。何故なら時間が経てばこの症例のようになるのが明らかだからです。
皆さんも歯が割れたら、ためらわず抜歯をして下さいね。
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