予防歯科

歯医者のかかりかた、考え方

虫歯のはじまり 皆さんはどんなときに歯科医院で受診されますか?
検診で虫歯があるといわれたときですか?
歯が痛くなったときですか? ほとんどの皆さんが歯医者は歯が痛くなったら行くところと思っています。 風邪を引いたら内科を受診します。同じように、歯が痛くなったら、歯ぐきが腫れたら、銀歯が取れたら受診されます。
残念ながら、ほとんどの方が、歯が痛み始めてしばらくしてから来院されるので、抜歯せざるを得ない状態となっています。 雪国の人は忍強いのか、だいたいの方がギリギリまで痛みに耐えてから来院されるので、虫歯が深くまで進行しており歯を残すことができず手遅れの状態となっています。
また、「銀歯が取れたので付け直してほしい。」と、来院される方も同様です。
銀歯が被せてある歯は、神経が無い場合いが多いので、虫歯になってもしみたり痛んだりする症状がありません。前触れが何もなく、ある日突然取れて抜歯となる場合が多いです。
このような状況を改善すべく、10年ほど前から予防のプログラムを実施しており、非常によい結果をもたらしています。
特定の患者さんに年3~4回、お口の中のお掃除に通院していただいています。 その患者さんは虫歯になる危険性が高く、歯周病が悪化する傾向にある方を選定しました。歯質が弱く、歯磨きにムラがあり、磨き残しの多い患者さんです。
予防のプログラムでは、お口の中のお掃除を行ない、専用の道具と専用のペーストで徹底的にプラークが除去されます。それを年に3~4回行ないます。 これは、年に1回だけ行なっても次の来院まで清潔なまま維持することは難しく、どうしても虫歯になっている可能性が非常に高いからです。歯周病も同様に悪化します。
そのため、1年に1回の検診では十分な予防効果は得られません。 実はこの予防の方法は、アメリカやヨーロッパの先進国では歯の予防として当たり前な方法となっています。 ところで皆さん、プラークの正体はお分かりですよね。プラークとはお口の中のバイ菌の出す排泄物です。排泄物のなかに更にバイ菌がいます。ですから、お口の中を綺麗にしましょう。

虫歯の治療

お口の中のお掃除に来院されましたら始めに虫歯のチェックを行ないます。
特に注意して調べるのは、被せてある歯の縁です。小さな虫歯は削らず経過を観察します。大きくならない虫歯も存在します。現に私は虫歯を12年ほど飼っています。検診で発見して数ヶ月後に大きくなっているようでしたら治療をします。
虫歯に関していえば状況にもよりますが、早期発見早期治療ではなく早期発見経過観察です。

虫歯の予防

虫歯のはじまり

虫歯の予防には、歯磨きとフッ素利用の2つが基本です。
最近、キシリトールという言葉をよく耳にしますが、キシリトールでは絶大な効果は期待することはできません。

永久歯が生え始めたお子さん位から、フッ素配合の洗口剤でブクブクうがいをすることをおすすめしています。歯のエナメル質から形成される結晶構造の欠陥にフッ素が入り込んで電子顕微鏡レベルの修復をし、歯を強靭にしてくれます。
お子さんだけでなく大人にもフッ素は大変よく効きます。
虫歯の極めて初期、エナメル質が浅く崩壊した部分に作用し再石灰化させます。

もうひとつのフッ素の作用は、プラーク内の酸を中和する働きがあります。
皆さんもご存知のとおり、プラークの中の虫歯菌が糖類を餌にして増殖し、そのとき酸を放出し虫歯になります。
フッ素はプラーク内の虫歯菌の増殖を抑制し、さらにプラーク内の酸を中和します。
プラークの内部の酸の濃度は食後約1分でPH3ほどになります。PH3とはかなり強い酸です。
これは恐ろしいことです。
お口の中にプラークが残っていると、お食事中に虫歯ができやすくなります。
お友達とお茶を飲み、ケーキを食べ、30分話をしていたら確実に虫歯が進行しています。
これを防ぐにはどうしたらよいか?
それは、お口の中にプラークがまったく無い状態を作り出すことです。
でも実際は、「忙しくて磨かない、磨いているつもりで磨けていない」というのが実情です。
理想的な状態を作り出すのは大変難しいのです。
そこで可能な限り理想に近づく方法として以下の方法を推奨します。

  • 1)毎食後、丁寧な歯磨きをする
  • 2)1年に数回お口の中のプラークをすべて落とす。歯科医院に行く前は、丁寧に歯磨きを行ない、磨けない部分は歯科医院で落としてもらう
  • 3)不安のある人、カリエスリスク(虫歯のリスク)の高い人はフッ素洗口剤を併用してもらう

フッ素配合洗口剤でうがいをすると、磨き残しのプラーク抑制作用と酸の中和が行なわれるのと同時に、歯質の強化と再石灰化も行なわれます。フッ素というとお子さんだけと思っている方が多いようですが、大人にも充分効果があります。
アメリカ、ヨーロッパの先進国で虫歯が少ないのはフッ素を利用しているからです。

注意:フッ素の作用だけでは防げません。歯磨きが基本です。

歯磨き指導

歯磨き指導 プラークコントロール(歯の表面に付着した歯垢を取り除く)の一番のケア方法は、ご自身による毎日の歯磨きです。
ご自身の歯並びやお口の状態に合った歯磨きを継続していくことで、プラークの付着を抑制し、虫歯や歯周病を予防する効果をより一層高めていきます。当院では、患者さんのお口に適した正しい歯磨きの方法を指導させていただきます。また、歯磨きをより効果的にするために「歯磨き粉」「デンタルフロス」「歯間ブラシ」などのケア用品についても詳しくアドバイスさせていただきます。
加齢や生活習慣などよって口腔内の状態は常に変化しています。しばらく歯科医院に行っていないという方も健康管理のひとつとして、ぜひご自身の歯磨きを見直してはいかがでしょうか。

PMTC

PMTC 毎日正しい歯磨きをしていても、歯と歯の隙間や歯ブラシの届きにくいところなど、歯の汚れは少しずつ溜まってきます。この部分のお掃除を徹底的に行なうのがPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)です。
専用の道具と専用のペーストでプラーク(歯垢)を徹底的に除去し、歯の表面をツルツルに磨き上げることで、再び汚れが付きにくい状態にしていきます。
年に数回を目安に、定期的にPMTCを受けていただくことで、患者さんの虫歯や歯周病のリスクが軽減されます。生涯ご自身の歯で噛めることを目標に、ご自身のケアにプラスしてプロのケアを受けていただくことをおすすめします。

定期検診について

定期検診について 虫歯や歯周病などの治療が完了後、健康な口腔内を保っていくには、引き続き歯科医院にお越しいただき、定期的な検診を受けることが大切です。虫歯の有無、歯周病のチェック、治療後の歯の経過観察など現状の口腔内全体を診ていき、歯磨き指導やPMTCも合わせて行なっていきます。痛くなってから治療に行くのではなく、事前に予防していくことを基本とし、万が一虫歯になっていたとしても、少ない通院で済む段階で治療が開始できるように定期的な検診を習慣化していきましょう。基本的に年に1度だけでなく、患者さんのお口の状態とご都合に合わせたタイミングを調整させていただきますので、ぜひご来院ください。
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